Jan 22, 2011

神戸女学院大学 内田樹先生 最終講義

ポスト @ 19:58:12 | 今日のできごと

我が親愛なる母校、神戸女学院を代表する内田樹先生が、この日の最終講義を以て、大学をご退官された。

私が在籍の当時は、女学院には、うちだ先生が3名いらして、
私たちはご尊敬の念をこめて、「たつる先生」「りゅうぞう先生」「ビーティング打田先生」と呼び分けていた。女学院っぽい。

私はゼミでは、内田隆三先生のゼミに在籍し、
今は、東大大学院にいらっしゃる先生のもと、当時の私の頭脳では、まったく理解不可能な難しい社会理論などを学んでいた。

で、うちの学科は、(やりたければ)第二外国語を語学ゼミと言う名前で、4年間みっちり勉強するシステムで、4月だけはやる気に満ちあふれていた私は、何を血迷ったか4年間、フランス語をやることになった。

その語学ゼミは、たつる先生にお世話になった。

半年でフランス語の文法をみっっちりやって、その後購読。
ソシュールの言語学概論とかさ、日本語で読んでも意味不明な文献とひたすら格闘。。。

フランス語と思想と両方がちんぷんかんぷんで、うら若き乙女の脳内は、恐ろしい混乱度合い、やがて、拒否、という経過をたどっていった。

でもね、たつる先生の講義、っていうか授業は、本当におもしろかったんだよ。

中身が興味があっても、一方通行で、話し続ける先生の授業とか、ほんまやってられへんかったけど、
たつる先生の授業は、教え方も、怒り方も、非常にコミュニケーションの下にあるな、って。

震災のとき。
遅れてもしっかり試験を課した我が大学でしたが、ご自身も被災されたからでしょうか、ノートがなくなったり、試験勉強どころではない私たち学生にも非常に理解を示して下さいました。

私が外部の方に樹先生の思い出を聞かれた時、必ずお話するエピソードがあるのですが、それは、先生の名誉?のため、非公開。といっても先生のこころの優しさがわかるものですが。

私は、先生に一回だけ、嘘をいったことがあります。
嘘というか、言い訳?言い逃れ的な。
今回、最終講義のレジュメ等を読んでいて、全部ばれてたんだろうな、と思いました。

教育者ですね。

先生の著書は何冊か持ってます。
しっかり読んでません、もったいなくて(言い訳)

でも、最終講義の中で、女学院について語ってらした部分って、なんだかしみるなー。
そうそう、よくわかります。
良い学校に通わせて頂きました。

退官されて、これから古武道三昧なんでしょうか?

先生にとっては名前も覚えてない、1ダメ学生ですが、
この場をお借りして、感謝を伝えたいと思います。

先生、ありがとうございました。
先生に、教えて頂いたフランス語、現代思想は全く分かりませんでしたが、 (実存主義をお出かけ主義と説明して下さったのは、覚えてます。その時は理解しましたが、忘れました)、内田樹先生という存在は、いつまでも鮮やかに覚えています。
女学院で、あの空間で先生に教われたこと、感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
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