May 13, 2011

「殺人鬼フジコの衝動」

ポスト @ 23:45:21 | 読書感想文

書評です、書評。

っていうより、一言感想。


今日、帰り道に本屋でかるーく読める一冊を物色してました。

最近のお供は、内田樹先生の「日本辺境論」。非常に興味深く、読んでは、戻り、読んでは、戻りと、反芻しつつ読んでましたが、久々のかしこ本には休憩が必要。


で、手にとったのは「殺人鬼フジコの衝動」・真梨幸子著。


「オクサマの本の趣味はとことん悪い」とはオットの嘆きの弁。

はいはい、家庭も、仕事も、ちょ?順調、幸せなもんで、エログロナンセンス?でどっかでバランスとらんと、あかんのですよ?。

ニンゲン、陰と陽のバランスが大事。
しゃべり手稼業なんて、陽がかちすぎるからね、本で陰をいれてさ。

名作・名文、由緒正しき歴史小説を軒並み読破しているオット様とは、育ちが違う。

でも今回は帯に名越先生がコメント書いてるのさ。
名越先生、嫌いじゃない。

これが。
なかなかのエログロナンセンスで。

でも、桐野夏生ほどの尖った感、ぬめっと感はなく、でもそんな中でも、「秩序」があって。

なんとも不思議。
で。

ようでけとる!

昔、構成がうまかった小説が結局夢落ちで、激怒した(?)経験があるのですが(夢落ちは落語で十分)、

いや?、これは、ようでけとる。

伊丹十三の「スイートホーム」的な。
ブラッド・ピットの「セブン」的な。



後味悪い的な。

でも、悪くない一冊でございました。


でも、持って帰ったら、また「は?」と冷たい目が…。
念のため、大阪の旧自分の部屋本棚に留め置きしてます。
本棚別にすればよかったなぁ。

Trackback

No Trackbacks

Track from Your Website

http://yukayoshimi.com/contents/trackback/tb.php?id=964
(言及リンクのないトラックバックは無視されます)

Comment

No Comments

Post Your Comment


*は入力必須です。E-Mailは公開されません。