May 13, 2011
「殺人鬼フジコの衝動」
書評です、書評。
っていうより、一言感想。
今日、帰り道に本屋でかるーく読める一冊を物色してました。
最近のお供は、内田樹先生の「日本辺境論」。非常に興味深く、読んでは、戻り、読んでは、戻りと、反芻しつつ読んでましたが、久々のかしこ本には休憩が必要。
で、手にとったのは「殺人鬼フジコの衝動」・真梨幸子著。
「オクサマの本の趣味はとことん悪い」とはオットの嘆きの弁。
はいはい、家庭も、仕事も、ちょ?順調、幸せなもんで、エログロナンセンス?でどっかでバランスとらんと、あかんのですよ?。
ニンゲン、陰と陽のバランスが大事。
しゃべり手稼業なんて、陽がかちすぎるからね、本で陰をいれてさ。
名作・名文、由緒正しき歴史小説を軒並み読破しているオット様とは、育ちが違う。
でも今回は帯に名越先生がコメント書いてるのさ。
名越先生、嫌いじゃない。
これが。
なかなかのエログロナンセンスで。
でも、桐野夏生ほどの尖った感、ぬめっと感はなく、でもそんな中でも、「秩序」があって。
なんとも不思議。
で。
ようでけとる!
昔、構成がうまかった小説が結局夢落ちで、激怒した(?)経験があるのですが(夢落ちは落語で十分)、
いや?、これは、ようでけとる。
伊丹十三の「スイートホーム」的な。
ブラッド・ピットの「セブン」的な。
後味悪い的な。
でも、悪くない一冊でございました。
でも、持って帰ったら、また「は?」と冷たい目が…。
念のため、大阪の旧自分の部屋本棚に留め置きしてます。
本棚別にすればよかったなぁ。
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