今日は、生放送終わりで、外ロケ。市内の名所旧跡を訪ね歩きます。
市役所の広報広聴室のケーブル担当の方は、体調の若干良くない私を気付かって下さったり、全員に飲み物を差し入れてくださったりと、いつもにましてジェントリ〜。少人数体制だからこそ、ロケは、中身のしんどさより、チームワークが、やる気・上がりを左右するのです。

私は、カメラマンに弱い。自分が絶対できない機械を使う、使いこなせる人。それだけで、惚れそうになってしまう。昔、カメラさんは怖かった。カメラを止めた瞬間、「ちぇ」とか「はー」とか、身も凍るような一言が聞こえるなんて、ざら。身も心も萎縮してしまった、新人よしみアナウンサーは、怖くて、技術部に、近寄ることもできなかった。先輩は、「カメラさん・照明さんとは、仲良くしなさい」なんて言っていたが、そんな余裕は、全くありゃーしません。それが、「絵作り」「編集」というものが見えてくると、カメラマンさんの個性に注目するようになりました。

テレビは、「絵」あってこそ。いいしゃべり手は、いいカメラマンがいて育つもの。競馬の実況訓練で、先輩アナが言っていた言葉。それは、お互いの意思が画面で補完しあってこそ、ということかしら、と、最近、やっと、その意味が分かりました。

今、仕事先に「こんな絵撮ってこられたら、中途半端に、しゃべられへんなー」と、思わせてくれるカメラマンさんがいます。緊張させてくれます。カメラマンの意思が見える絵、それを汲んだ上で、しゃべり手の意思が見えるしゃべり。うーん、この絵に負けたくない、と思いつつ、でも、やっぱり、かなわないなー、と見とれてしまう。そんな競争と降参の関係を楽しみつつ、伝え手同士の、代替不可能な関係を楽しんでいます。



中途半端な画角でごめんね.