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ラジオ好きですから

距離

仕事を終えて、ちょっと思う事があって、有楽町のおされカフェで考え事。

以下、考えた事の覚え書き。
ラジオって「距離」の取り方が重要だと思うのね。
「個」 対「個」になってはいけないと思う。これは「パーソナリティ」対「パーソナリティ」もそうだし、「パーソナリティ」対「リスナー」もそう。
ラジオって、テレビより個人的なメディアであるから、スタジオはリスナーと個人的な関係を結ぶべき、と反論がきそうだが、
それとこれとは、なんだろう、意味合いが違うの。

どちらの関係も、ガップリオツに組んじゃだめってこと。
スタジオ内で、演者同士の関係で言うと、ガッツリ組んじゃうと、「リスナー」を置いてきぼりにしているってこと。
演者とリスナーが個人的な関係を結んじゃうと、「それ以外のリスナー」が入れない、ってこと。
「あなた」に語りかけるメディアではあるんだけれども、あくまで「公共空間」、マスメディアだと言う事を忘れない事。
“プロ・インタビュアー”吉田豪さんが話す「読者に突っ込むスキを与える」と同じ感覚かな?

個人的な事を、どうパブリックに共有できるよう広げるか。
パブリックな事を、いかに個人的経験として共有できるよう落とし込むのか。
突き詰めれば、シンプルなこの二つ。

今、毎日、OAにのっている身としては、常に頭の片隅にリスナーの存在を書き込んで、話す様、心掛けています。
今日は、番組の事でとてもショックな事があって、しばらく落ち込んでましたが、自分がそうしていること、逆にそうしないことは、この考えからだ、と結論がでました。
頭の整理ができました。
逆に、考える機会を与えてくれてありがとう。

 

よその局で読まれました

朝、起きたら、大変な事がおきていた。

 

普段は、夜メールや電話で起こされたくないので、携帯を機内モードにして寝ているんだけども、昨夜に限って忘れていた。

確かに、夜中にTwitter関連のメールが、尋常でない量、きていた。

 

原因は‥…ラジオで、メッセージが読まれたのだ。

TBSラジオ 「JUNK 爆笑問題カーボーイ」。

 

この日のテーマは「よその局で読まれました」。

実は、局アナ時代、何気なく他局へだしたメッセージが誤って本名がOAで読まれてしまい、会社に叱られたというエピソード。

現在、RFラジオ日本で「ミネスタ」をやってるので、これも“よそで読まれたことになるなー”なんて思いながら。

「JUNK」は深い時間なもんで、10月からはもちろんオンタイムで聞けず、その日その時間は翌朝の5時起きに備え、ぐーぐー寝てました。

 

まだ同録聞いてないので、何とも言えないのですが、どうやらOAで、ちゃんと番組名も仰って下さったみたいで、

「ミネスタ」には、多くの「爆笑問題、聞きましたー!」というメッセージが!(感謝!!)しかも全国から!

 

爆笑問題さんが「うちの番組も言ってくれないかなー」って仰っていた、なんていう情報を頂き、峰さんの許可を頂いて、オープニングで、この話をさせて頂きました。

(まあ、爆問さんの番組は、人気のおばけ番組ですが。。。)

 

同業者なもので「なにやってんの!」と言われるかも知れませんが。

それがなにか?

 

ラジオはリスナーからのお便りは生命線です。

制作者として、おもしろいネタは提供したい。盛り上げたい。

 

ラジオって、小さなパイを小さな世界で奪い合ってても仕方ない、と常々思っています。番組のモンクや誹謗中傷、ネットでの罵倒。

なんじゃ、そりゃ。

非ラジオリスナーがそういった、業界や(一部の)現リスナーの姿勢をみて、どんどん離れていってしまっているんです。

ラジオが好きなら、盛り上げたい。

 

爆問さんも仰っていたらしいですが、私は、ラジオが好きです。

 

ラジオの原体験は、母親。

奄美大島出身の母は、自宅で大島紬を織りながら、ずーっとラジオを聞いていました。(恐らく、MBS毎日放送)

学校から帰ると、必ずラジオがかかっていました。

ラジオは生活の必需品でした。

青春時代は、MBS毎日放送のヤンタンを聞き(さんまさんとかダウンタウンさんとか)、

高校時代にFM802が開局し、流れてくる最新の音楽に大騒ぎしました。

ラジオが身近にありすぎて、自然とその中に入りたい、入れるんだ、と思い込んでいました。

大学時代、ラジオの選抜高校野球のリポーターのオーディションに合格し、初めてラジオに声がのりました。

アナウンサーを目指した就職試験では、ラジオ・テレビ兼営局にこだわりました。

フリーになった後も、「ギャラ安いのになんで?」とか言われながらも「ラジオをやりたい」と言い続けてきました。

 

ラジオが好きなんです。

確かに、ギャラは安いし(笑)地味だけど、誰がなんと言おうとも、ラジオが好きです。

 

例えば、いわゆるアナウンサーさんて、見とれるほどの美人さんだったり、とてもスタイルがよかったり、頭がとてもよく、舌鋒鋭く、インタビューなんかで切り込んだり、帰国子女とかですごいクラス感をもってたり。

芸人さんだったら、抱腹絶倒トークができたり、なんですが、私は、“ただのラジオ好き“です。

ただのラジオ好きが、ラジオ愛が高じて、ラジオの中に入り、プロとしてラジオの中で生きていく、と決心しただけ。

ラジオをきいてらっしゃるリスナーさんと、基本おんなじです。

 

 

メディアは(ラジオは特に)、聞いて下さっている人の半歩先、もしくは同調くらいでいいのかもしれない、と思っています。

最先端を行くべきという時代は、もう終わりました。

 

いろいろな面から、ネット全盛の今だからこそ、ラジオの特性が、生きてくるのでは、と思っています。

 

私にとって、今のラジオスターは、久米宏さん、安住紳一郎さん、爆笑問題さん、伊集院光さん。

 

もちろん、大先輩方の足下にも及びませんが、ラジオ界で生きているものとして、ラジオ愛を忘れず、地道に頑張っていくつもりです。

でも、爆笑問題さんに採用されたなんて、誇りだなー。

一生の宝物にしよう。

ラジオをお聞きの皆さん、メッセージ読まれると嬉しいですね!

この気持ちを忘れず、リスナーさんを大切に、明日もスタジオに入ります。

これからのラジオの話

少し前の話になるが、エンターテイメント業界に関する勉強会に参加する機会を得た。

名前を挙げれば、誰もが知っている日本を代表するエンターテイメント企業のキーパーソンとも言える方。

勉強会は、さすがに、日本のエンタメシーンのど真ん中にいらっしゃる方なので、その話はとても生々しく、
現在のエンタメ業界がそのような状況なのか、韓流のシステム、その強さの秘密、また業界規模の推移を具体的な数字を挙げて説明してくださった他、ビジネスとしての細やかな分析や対応策など、門外漢の私でもすんなりと入ることができ、とても興味深い内容だった。

CDが売れなくなった、と言われて久しい。
「衰退産業」の音楽・エンタメ業界。

そこは、私が今属しているラジオ業界も、状況を同じくする。

しかし、お話を聞いている内に「これは、根本的な視点が違う」と、段々絶望的な気分になってきた。

同じ「衰退産業」でも、エンタメ業界は(もしかすると、氏の会社、氏の周辺だけなのかもしれないが)ちゃんと「外部」を見ている。外部を取り込み、その変化に対応しようとしている。仕掛けようとしている。

ところが、ラジオ業界はどうだ。
見ているのは内部ばかり。自分たちの足下しか見ていなくて、どこが聴取率や占有率が一位だとか、radikoは救世主だ、ビジネスチャンスだとか、全て内向きではないか。

ビジネスとして包括的に、業界全体を、また、社会との関連性を、俯瞰で捉えようという視点が全く感じられない。

さて。
では、ラジオマンはどうすべきか。

思い切って言ってしまえば、分からない。
簡単に答えは出ない。

ただ思う事は、「ラジオサイズに収まらない」ことの重要性だ。

ラジオはとても素晴らしいメディアであると思う。
大掛かりな装置や、空々しい演出が要らない事、聴取者が考える、入り込む余地がある事、巨額が絡むビジネスシステムではない分のフットワークの軽さ、そしてなにより、人に触れるメディアである。

ラジオは、人と人とをつなぐ。人と社会をつなぐ。
今、流行のSNSに比べて、個人的度合いと公共性のバランスが取れていて、体温が伝わって、人に触れる事ができるメディアなのである。

規模感がとても小さいスモールビジネスだが、人の心に直接なにかを届けることができる。

その素晴らしさに魅せられた人たちが、ラジオに集まる。ラジオマン達は、ラジオが、大好きだ。正直、対してギャラは良くないし、かっこ良くもない。でも、みんな、ラジオが大好きなんだ。

だからこそ、近視眼的な視点から抜け出せない。一歩外に出てみると、本当は、もっといろんなものが見えてきて、いろんな流れや空気や風や音を感じる事ができるはずだ。

もう一度言うが、私如きが、ラジオ業界に対して革命的な提言をするなんて、極めて困難な話だ。
もっと賢いビジネスマンや、コミュニケーションデザインのプロは山ほどいる。

ただ、ぼんやり思う事は、ラジオの訓練をしているだけでは、ラジオの一番にはなれない。

今は「ラジオサイズには収まらない」事をテーマに、これからのラジオの話を考えていきたい、と思う。

 

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