わたしの悪いクセ。

とにかく、早さが勝負。
待つのが苦手。
結果は早く出したい。

拙速。いらち。視野が狭い。

これって、間が怖い放送マンにピッタリ。

だから、この仕事をしてるのか、
リサイズされて、こうなったか。

20年間、1分1秒フレーム単位で生きてきた。

そんな私を戒めてくれるもの。

お香。

燃して、立ち上る煙を見ていると、時間が見える。

時間が、燃えている。

あぁ、時間って、ゆっくりゆっくり進んでいるんだな。
動いていない様に見えても、確実に前に進んでいる。

スタジオで、時計の秒針で可視化される時間とは、また違った密度。濃やかさ。


あぁ、自分の時間軸だけで、世の中を計ることは、やめにしよう。

前に押す力が活きる時も、
少しずつ少しずつ、間を詰めていく力が活きる時も、
両方のフェーズは、並行していて、どちらも正しい。

残された時間はあまりないから、早く、早くと、もう思わないように。

温めて、抱きしめて、湿らせて。

そんな時間の進め方を、
愛おしいと思いたい。

だいじな事は、いつも後から見えてくる。