主に泣いていました。
人気まんがのタイトルを借りるなら、今日はこんな1日でした。
夕方からの仕事だったせいか、何だか気持ちが整わなくって、現場に入ってからも、ちょっとバラバラな自分がいた。
そんな気持ちで本番が進む中、いつも仏頂面のスタッフが、何があったのか満面の笑みで、指示を出してくれた。
その笑顔を目にした途端、自分の気持ちが溢れだしてくるのがわかった。
押さえられない、思いだった。
「私、ここにいていいんだな」
そして、笑ってくれるだけで、ひとの気持ちってこんなに楽になるんだな、って。
なんだか、涙が溢れてきた。
昔から、人が怖かった。
人に対して、どうやってことばをかけていいのか、わからなくて、
でも、人に触りたくて。
いつも、人の目を気にしていて、些細な一言にびくびくしていた。
天才っているんですね。
コミュニケーションの天才。
いつも人に囲まれていて、
多くの人に囲まれていて、きらきらしていて。
私はそんな人では全くなくて、うらやましくて、うらやましくて、でも、絶対そんな人にはなれなくて。
だからこそ、そういう思いをしている人に、
一人でも、少しでも、
その思いを軽くしてあげたい、と思っている。
振り返れば、過去、辛くて辛くて、もう死んでしまうしか解決方法はないんじゃないか、と思った時、救ってくれたのは、人だった。
頼りにしている、数少ない友だちだったり、
こらえきれず、電車で泣いている時に、そっとティッシュを手渡してくれた知らない人だったり(さすが、近鉄電車)、
「なんとなく撮りたくって」と、沈む私の横顔にカメラを向けてくれた職場の仲間だったり、
そんな人が少しずつ、いいんだよ、いいんだよ、って言ってくれて、ここにいる気がする。
そんな後ろ向きなしゃべり手も、なかなか珍しい。
そういえば、去年、「痛オイシイ」って言われたな。
今となっては、なるほど正解です。熊谷さん。
友人に「何?最近のそのプライドのなさっぷりは?」と笑われる事も多いけど、
「ダメな自分」を認めて初めて、ちょっとだけ地に足がついたような気がする。
相手がどうしてほしいかなんて、もう、どうでもいいや。
私は、私が一番欲しかったもの、今も一番欲しいものを、差し出そう。
男、女、年齢、立場、問わず、
プライベートな関係であろうと、仕事で一瞬だけ時を共にする人であろうと、ホッとしてもらいたい。
心を解いてもらいたい。
そんな時間と空気で、人を包みたいのだ。
ちょっと疲れた時に、ふっと連絡してみようかな、なんて思ってもらえるような。
こんなエゴ満載の私を受け取ってくれる人なんているのかな。
あ、それは、もう気にしない事にしたんだっけ。