「吉見さんの笑顔は、本当にいいねー」

婚礼司会でお世話になっている事務所の社長からのことば。

この社長氏は、日本初の婚礼司会者で、いうなれば日本のホテル婚礼の歴史を作ってきた人。

今日は打合せ、披露宴、打合せと、くたくた必須のスケジュールだったけど、社長のこの言葉で、いっきに救われた。

 

実は、この言葉で思い出すのが、KBS京都のアナウンス部の先輩、小崎愃さんの教えだ。

先輩なんて呼んだら失礼な方。

関西の競馬実況界ではナンバー1の呼び声が高く、私が入社したころは、もう退社されていて、実況だけいらっしゃっていました。

競馬班の配属が決まって、競馬場での研修が始まった頃。

本当にもう、競馬のことが全くわからなくって、競馬場に行くのが苦痛で仕方なかった。

でも、起用に尽力してくれたスタッフの手前、嫌な顔しちゃいけない、と自分を挙げて、競馬場での時間を過ごしていたけれど、きっと眉間にはしわが寄っていたんだと思う。

その時、小崎さんが「吉見くん、オンナの子は、あほでもバカでもいいから、現場では愛想よくしとけ」と、話しかけて下さいました。

その時以来、この言葉は、私の胸の中から、離れません。

もちろん、現場は遊び場でもないので、厳しい事を言ったり、闘わなければいけなかったり、つらい思いを押し殺して仕事をすることもあります。

でも、基本は「愛想ようしとけ」。

これは、一生、忘れません。

基本は(基本ね)にこにこしてようと思います。