今日は、番組終わりで、所要で京都へ。
大好きだった市バスに揺られ、当時住んでた千本一条辺りの、変わったような変わらないような町並みが、懐かしかった。
大阪に戻ってからの方が、京都を素直に楽しめているかも知れない。

KBS京都時代の思い出といえば、多くの先輩の方に、しっかり仕込んでいただいたことだろう。
特に、アナウンス部の上司だった、久保房郎さん。
ちょっと時がずれていたら、教えを頂く事ができなかったので、
非常にラッキー。
久保さんには、しゃべり手としての技術以外に、放送人としての心を、しっかり教えていただいた。
今、若手くん達と話していて、ツッコミの口調やスタンスが
「お、久保さんチックやな〜」と思うことも、多々ある。
頂いたバトンを、後輩に託すことだけが、恩返しと思っている。

そして、もう一かた。実況の名手だった小崎けんさん。
クロス在籍した訳ではないのだが、競馬の研修のときに、
競馬場で一度、同席させていただいた。
当時、競馬担当が決まっていても、競馬に関して、全く分からず、誰にも相談できず、いっぱいいっぱいだったワタシは、
真っ暗な日々を送っていた。
(競馬場の会話なんて、英語きいてるよりわからんかったもんね〜)
そこで、小崎さんは
「あほでも、ばかでもいいから、現場では、愛想よくしてなさい」と仰った。
時が過ぎ、現場で、あほでも、ばかでも居られなくなった今、余計に、この言葉の重みを実感する。

この言葉が、ひとりの後輩のしゃべり手人生を支えてることなんて、
ご存じないことだと思うけど、感謝の伝えようもないけれど、
何より大切な言葉。KBS京都にいて、良かったと思うのである。

そんなことを、思いながら、当時よく通ったラーメン屋サンで、
一杯頂いて、帰宅。やっぱり、おいしかった。